2024.3.11 /

サイバーセキュリティにおける女性進出を促進 企業組織ができることは?

2023 年のサイバーセキュリティ従業員に占める女性の割合がわずか25%である中、世界的なサイバーセキュリティソリューションの大手プロバイダーであるチェック・ポイント® ソフトウェア テクノロジーズ株式会社は、国際女性デーにおいてサイバーセキュリティ分野における女性の役割を強調している。

チェック・ポイントの取り組みと将来的な推進力

チェック・ポイントは公平なリーダーシップチームを育成し、副社長の20%が女性で極的な取り組みを行っていることから、業界標準の16%を上回る数字を誇っているとのこと。
また、理事会のメンバーのうち4人が女性であり、最高幹部職の44%が女性であることは、サイバーセキュリティ分野における進歩的な数値として注目されている。
このようなリーダーシップの下、同社の従業員の78%が女性リーダーによって監督されていると説明されている。
こうした取り組みから女性がサイバーセキュリティ分野で将来的な推進力となる理由として、以下の4つが挙げられている。

・全体的な視点とアプローチの多様性:
サイバー攻撃はあらゆる人に影響を与える可能性があり、多様性のあるチームは住民のニーズにより効果的に対応可能。性別が多様なチームは、ビジネス上の意思決定においても適切な結論を導き出すことが示されている。

・問題解決における創造性:
性別に多様性があるチームは異なる視点や人生経験を持っているため、より創造的に問題を解決できる可能性がある。女性は一般的に、問題解決に役立つプロセスについてより詳細に理解していると見なされている。

・適応力と回復力:
女性は近年、変化に対する能力と適応力を実証されており、サイバーセキュリティは常に変化し進化する分野であることからも期待される。女性の持つ適応力や協力性は、インシデント時の対応に非常に重要とされる。

・人材の必要性:
サイバー攻撃の増加に伴い、サイバーセキュリティ分野における資格を持つ人材の需要が高まっている。

企業が取り組むべき女性への支援

女性がサイバーセキュリティ分野で将来的な活躍を促進するためには、企業組織が以下のような取り組みが考えられる。

採用プロセスの見直し:
採用プロセスを見直し、性別に関するバイアスを排除することで、公平かつ包括的な環境を作り出す努力を行う。

研修と意識向上のプログラム:
従業員に対して性別平等と多様性に関する研修を提供。意識向上のプログラムを導入して、業員が異なるバックグラウンドを尊重し協力できるようにサポートする。

サイバーセキュリティ教育の奨励:
大学や教育機関と提携して、女性を対象としたサイバーセキュリティ教育プログラムを奨励。キャリアパスを明確に提示し、成長と昇進の機会を女性従業員に提供します。

女性向けメンタリングプログラム:
上級職員や業界のエキスパートが女性従業員をメンターとしてサポートし、キャリアのアドバイスや専門的なガイダンスを提供する。
ワークライフバランスのサポート:
柔軟な労働条件や育児支援など、ワークライフバランスをサポートするプログラムを導入。

ジェンダーワーキンググループの設立:
企業内でジェンダー平等を推進するためのワーキンググループを設立し、定期的に会合を開催して問題を共有することで解決策を模索する。

給与調査と透明性:
給与に関する透明性を確保する。同一のポジションにおける男女の給与格差を調査し、必要に応じて是正措置を講じる。

地域の女性組織との連携:
地域の女性組織と協力してサイバーセキュリティ分野への女性の参入を奨励し、情報交換やネットワーキングの場を提供する。

女性の成功事例の広報:
企業はサイバーセキュリティ分野で成功を収めた女性リーダーの事例を積極的に広報し、次世代に向けてのロールモデルとなることを奨励する。

これらの取り組みは、女性がサイバーセキュリティ分野でリーダーシップの役割を果たし、ジェンダーギャップを埋めるための企業の貢献を促進する上で大いに期待される。

【参考記事】
https://blog.checkpoint.com/customer-stories/women-and-cyber-security-a-must-to-boost-the-future/

 

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