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2025.5.7 /
ランサムウェア被害判明?フォレンジック調査の結果…【海上輸送業者】
海上貨物輸送業を展開している「中京海運」社は、自社業務用パソコンにおいてランサムウェア感染の疑いが判明した。
2025年4月10日、中京海運株式会社が保有するパソコンにおいてユーザー設定作業中、セキュリティ対策ソフトがランサムウェアの感染を検知。
これを受け、同年4月15日には公式ウェブサイト上で「ランサムウェア被害の恐れについてのお知らせ(初報)」を掲載し、感染の可能性について注意喚起を行っていた。
感染の疑いが生じたのは社内の1台のパソコンのみで、他の端末への感染は確認されなかった。
また、情報の流出も確認されておらず、念のために個人情報保護委員会への報告が行われたが、被害の発生はなかった。
最終的な調査結果は、第三者機関によるフォレンジック調査により明らかとなった。
同社によると、感染が疑われた事象はウイルス対策ソフトによる誤検知によるものであり、実際にはランサムウェアの感染および情報の流出は確認されなかった。
中京海運株式会社は、初報時点で問題の端末をネットワークから遮断・隔離し、被害拡大の防止対応を実施。
また、今後の再発防止に向けて、セキュリティ体制の強化を継続するとしている。
同社は、「お客様をはじめ関係者の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる」として、誠意ある対応を今後も継続していく姿勢を示している。
【参考記事】
https://www.chukyokk.co.jp/