2025.2.5 /

個人情報含む医療法人60機関の書類が紛失 オフィス転換工事に誤廃棄の可能性

東京都新宿区で、医療法人60機関が提出した届出関係書類が紛失する事態が発生した。

公表によると、紛失が判明したのは医療法人の事業報告書や役員変更届、登記届など計77件の書類だという。
いずれも印影や氏名、医療機関の会計情報などが含まれており、個人情報を含む重要な文書だった。
事故の発端は執務室の「未来型オフィス」への転換工事だった。
2025年1月17日から19日にかけて、委託事業者が執務室の改装を実施したが、医療法人から提出された書類を収納していた袖机が所在不明となる。
工事前の確認では執務室内に存在していたが、20日の職員登庁時には行方知れずとなっている。
区と委託事業者が捜索を行ったものの、発見には至っていない。
工事中は委託事業者以外の立ち入りがなかったことや、不要な袖机の廃棄作業が同時に進められていたことから、当該袖机が誤って廃棄された可能性が高いとみられる。
書類に記載されていた情報が外部に流出した事実は確認されていないものの、法人登記や経営情報などが含まれることから関係機関への影響が懸念されている状況だという。

区は事故発覚後、該当する医療法人に謝罪と説明を実施。
また、職員に対し個人情報を含む書類の管理徹底を改めて周知し、再発防止策を講じる方針としている。

【参考記事】
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2025/index.html

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