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2025.5.15 /
山形大学の教員、サポート詐欺に引っかかり 学生2,306名分の情報流出おそれ
2025年5月12日、山形大学は教員が使用していた業務用ノートパソコンが不正アクセスを受け、農学部および関連大学院に所属する学生2,306名分の個人情報が流出した可能性があると発表した。
同大学によると、4月21日、教員のパソコンにサポート詐欺に関する虚偽の警告画面が表示され、指示に従って遠隔操作ソフトをインストールしたことにより、不正アクセスの被害が発生。
その結果、パソコンに保存されていた学生の個人情報が第三者に閲覧された可能性があるという。
流出が懸念される情報は、は以下の通り
・2017~2025年度学生名簿に含まれる2,306名の氏名および学生番号
・健康調査票に含まれる313名分の学生番号、メールアドレス、生年月日、電話番号、調査票の回答内容
・学生相談時に特に要望があった学生の名簿:12名分(氏名、学生番号)
・学生相談時に要望等の記載がある名簿:6名分(氏名、学生番号、要望内容)
大学はすでに関係する行政機関に報告を行っており、警察とも連携して調査を継続している。
また、現時点で個人情報の実際の流出や不正アクセスによる二次被害、金銭的被害は確認されていないという。
被害を受けた教員には、後日金銭を要求する電話もあったことから、大学側は事態を重大視し、情報セキュリティ対策の強化と学内研修の徹底を表明している。
大学学長は、「多大なご迷惑とご心配をおかけし、お詫び申し上げる。再発防止に全力で取り組む」とコメント。
大学では、該当する学生や関係者に対し、順次個別に説明と謝罪を行っている。
今後、個人情報に関する不審な事象を見かけた場合には、指定の窓口への連絡を呼びかけている。