2025.6.30 /

農薬・化学製品メーカー第三者からの不正アクセス検知 従業員情報流出の可能性

2025年6月23日、農薬や化学製品の製造・販売を行う「クミアイ化学工業」社で、個人情報が外部に流出した可能性が判明。
社内サーバーが第三者により不正アクセスを受けたという。

4月28日、社内で運用しているセキュリティツールによって異常が検知。
調査を実施したところ、同月上旬にサーバーへの不正アクセスが行われていたことが判明している。
当初は個人情報への影響はないとされていたが、その後の調査で元従業員の情報が閲覧された可能性が浮上したとのこと。
流出の可能性があるのは従業員情報である氏名、所属部署、役職、社用メールアドレス、社員番号とされている。
なお、顧客情報や取引先に関する情報は含まれていないとのこと。

同社は対応として個人情報保護委員会への報告と、該当する元従業員に対して個別に連絡を進めているという。
現在のところ、流出した情報が悪用された形跡は確認されていないものの、行政機関を名乗って「個人番号が流出している」などと騙り、金銭を振り込ませようとする詐欺に利用される可能性があるとして注意喚起を行っている。
また、再発防止策と今後の対応としては、問題のあったサーバーをネットワークから隔離し。
社内アカウントのパスワード変更やデジタルフォレンジック(電子的証拠の調査)を実施しており、今後も外部専門家の助言を得ながら、監視体制の強化とセキュリティ対策の向上に努めるとしている。
同社は「関係者の皆さまには多大なご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪し、引き続き安全対策に取り組む姿勢を示している。

【参考記事】
https://www.kumiai-chem.co.jp/

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