2025.5.21 /

高級ブランド「Dior」で顧客情報が流出 不正アクセス被害、調査つづく

フランスの高級ブランド「クリスチャン・ディオール・クチュール」が、不正な外部アクセスにより一部の顧客情報が流出したことを明らかにした。
現時点では、銀行口座情報やクレジットカード番号などの金融情報は含まれていないという。

報道によれば、今回のサイバー攻撃は2025年1月に発生したとされ、一部アジア地域の顧客には同年5月に通知が届いたという。
中国では5月12日の夜、多くのユーザーがディオールから通知メールを受け取っており、翌13日にはカスタマーサービスが顧客情報の一部が流出した事実を認めている。
ディオール側の説明では、不正アクセスされた可能性のある情報には、顧客の氏名、性別、携帯電話番号、電子メールアドレス、郵送先住所、購入金額、消費傾向、その他顧客が提供した情報が含まれている。
一方で、該当データベースには銀行口座情報、国際銀行口座番号(IBAN)、クレジットカード情報などの金融情報は保存されていないと強調した。

ディオールは、事件発覚後ただちに内部調査を開始。
サイバーセキュリティ対策の専門チームを導入し、情報セキュリティ保護体制の強化と影響を受けた情報の監視も続けている。
また、中国の監督機関にも本件について報告を行っている。
なお、現時点で流出の対象となった顧客数や、被害の原因などの詳細は明らかにされていない。
ディオールは、不正アクセスが確認された直後から対応措置を講じており、サイバーセキュリティ分野の専門家の支援を受けながら調査と対処を継続していると説明。
また、関連当局への報告を行っており、必要に応じて影響を受けた顧客への通知も進めている。

【参考記事】
https://www.dior.com/ja_jp/fashion

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