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2025.6.3 /
東京の図書館、不正アクセス被害 利用者他90団体の情報流出おそれ
2025年5月13日から14日にかけて、東京都が運営する東京都立「多摩図書館」において、同館の業務用メールアカウントに大量の不達メールが届く事案が発生した。
これを受けて、都教育委員会は当該アカウントが外部から不正にアクセスされた可能性があるとして調査を進めている。
東京都教育委員会の発表によると、不達メールの発生は2025年5月13日23時00分から、翌14日13時00分までの間に確認されている。
その後の調査で、メールアカウントが不正アクセスを受け、アカウントに保存・送受信されていたメールの内容から個人情報が外部に流出した可能性があることが判明した。
対象となる可能性のある情報には、Eメール本文に記載された氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが含まれる。
5月19日時点で、多摩図書館の利用者60名と多摩図書館と業務連絡を行っていた90団体が被害対象とされている。
教育委員会は対応として、以下の実施を進めている。
・当該メールアカウントの業務利用停止
・関連する他のメールアカウントのパスワード変更
・使用端末のウイルススキャンの再実施(結果、マルウェアの検知なし)
・メールアドレスなどが流出した可能性がある対象者に対する注意喚起の連絡
教育委員会は現在も引き続き調査を行っており、原因が特定され次第、再発防止に向けた対応策を講じる方針を示している。
現時点で、個人情報の流出が確認された事実はないものの、多摩図書館では、不審なメール、電話、郵便物等を受け取った場合には、安易に対応せず十分な注意を払うよう、関係者に呼びかけている。
【参考記事】
https://www.metro.tokyo.lg.jp/Information/press
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