2025.7.17 /

“物理の力”で不正アクセスやランサムウェアに対抗 新型バックアップ機器【アイ・オー・データ機器】

コンピューター周辺機器メーカー「アイ・オー・データ機器」は、2025年8月上旬から新たなバックアップ製品の販売を開始すると発表。
これは、近年急増しているランサムウェアへの対策を目的に、ネットワークから物理的に切り離す「エアギャップ方式」を取り入れたものとなっている。

ネットを使わずに守る「エアギャップ」の重要性

病院や企業でのサイバー攻撃被害が相次ぐ中、データを守るためにはネットワークから完全に切り離して保管する「エアギャップ」が注目を集めている。
オンライン環境に接続されたままでは、バックアップデータもウイルスの標的になる可能性が理由として挙げられる。
アイ・オー・データの新製品「HD1-REUT」は、専用のハードディスクカートリッジを差し込むことで、外付けハードディスクとして使えるアダプター。
使い終わったカートリッジを取り外して保管することで、簡単にネットワークから切り離すことができ、物理的なエアギャップ運用が可能となっている。

法人向けモデルでは高機能な保護体制を実現

あわせて、法人利用を想定した「BCSP-LVREUTシリーズ」も発表されている。
これは、同社の法人向けネットワーク接続型ストレージ(NAS)「LAN DISK LV」シリーズとアダプターをセットにした製品で、不正アクセスの検知機能や、管理画面の多要素認証、ログイン試行の制限機能などを搭載。
これにより、内部・外部の不正操作からバックアップ設定や保存データを守るという。
さらに、複数のHDDカートリッジを入れ替えながら使うことで、日替わりや週替わりの「ローテーションバックアップ」が可能となり、過去のデータを世代ごとに保管することも可能だという。

万一のトラブルにも対応、保守サービス付き

「BCSP-LVREUTシリーズ」には、万が一の故障時に翌営業日までに代替品を届ける保守サービス(5年間)が付帯しており、継続的な運用を支える体制も整備。
セットモデルの価格は、4TB構成が26万7300円、8TBが34万9800円、16TBが54万6700円(すべて税込)となっている。

【参考記事】
https://www.iodata.jp/product/hdd/bizhdd/hd1-reut/?utm_source=chatgpt.com

 

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