2025.9.19 /

車「ランドローバー」メーカーにサイバー攻撃発生 製造・小売に深刻な影響

イギリスの自動車大手「Jaguar Land Rover(ジャガー・ランドローバー、略称JLR)」は、2025年9月に発生したサイバー攻撃の影響で、製造や小売などの業務が深刻に混乱していることを明らかにした。

影響としてはイギリスを中心に工場の稼働が停止。
車両の生産や販売、部品の発注、車両登録などの小売関連業務にも大きな影響が及んでいる。
当初は「顧客データが流出した証拠は確認されていない」としていたが、その後の調査で「一部のデータが影響を受けた可能性がある」と見解を修正。
現在も専門チームによるフォレンジック調査が続いているとされている。
イギリスの有力紙『ガーディアン』をはじめとする複数の海外メディアでは、生産停止は9月下旬まで延長され、数週間単位での操業中断に発展しているとのこと。
1日あたり数百万ポンド(数十億円規模)の損失が発生しているとの試算もあり、サプライヤーや従業員への影響も懸念されている状況だという。
また、複数のハッカー集団が関与を主張しており、英国の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)も調査に協力していると報じられている。

JLRは対応として、攻撃を受けた直後から世界中のITシステムを一時的に停止。
被害の拡大を防ぐ措置を取ったとし、「顧客およびパートナーへの影響を最小限に抑えるため、順次システムを復旧させている」とコメント。
しかしながら、全面的な正常化には時間がかかる見通しとなっている。

【参考記事】
https://jp.reuters.com/economy/industry/GGOPRK36VVKJPKNKNB6TS7S5AQ-2025-09-03/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR02CGS0S5A900C2000000/
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-09-02/T1YS2VGP9VCX00

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