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2023.12.19 /
「情報処理安全確保支援士」とは?メリット・将来性なども解説!
サイバー攻撃の増加・高度化と、企業のIT技術への依存度上昇などが要因となり、サイバー攻撃による社会的影響が急速に拡大しています。この課題に対応する人材確保を狙いとして、2017年4月に「情報処理安全確保支援士」試験が開始されました。
この記事では、「情報処理安全確保支援士」の紹介と、取得するメリット、資格の将来性に触れて解説します。
「情報処理安全確保支援士」とは?
「情報処理安全確保支援士」とは、経済産業省が認定する国家資格です。
情報社会が成熟するに従って、サイバー攻撃が重要インフラ・国家安全保障に対しても無視できない脅威となっていることから、適切なセキュリティ対策を行える人材育成を目的として新設されました。
現在の資格取得者数はおよそ2万人と言われています。
難易度は比較的高めであり、情報セキュリティ業務に従事している方でも、簡単には合格できない資格です。
「情報処理安全確保支援士」を取得するメリット
「情報処理安全確保支援士」を取得するメリットを以下で解説します。
士業として活躍できる
弁護士・税理士と同様に、「情報処理安全確保支援士」の資格を「士業」として使用できます。
フリーランスエンジニアとして仕事を受注する場合にも、資格を所持していることで有利に働くでしょう。
セキュリティスペシャリストの証明となる
セキュリティ関連企業から「仕事を受注する」「就職する」などの場面でアピールできます。
国家試験であり、自分の経歴・過去の実績と組み合わせることで他の人と大きな差を付けることが可能です。
公的資格試験の一部免除
情報処理安全確保支援士になると、「弁理士」「技術士」「中小企業診断士」などの国家資格試験の一部免除が可能です。警察関係では、「サイバー犯罪捜査官」という職種の受験資格のひとつであるため、サイバーポリスを目指す方にも有利な資格と言えます。
「情報処理安全確保支援士」取得による将来性とは?
将来を見据えて「情報処理安全確保支援士」取得を検討している方に向けて、資格取得後の未来についても解説します。
絶対的な有識者が不足しており、重宝される
セキュリティを専門に扱うエンジニアは年々増加しています。
しかし、情報処理推進機構の発表では、セキュリティ人材が3万人必要とされる中で、「情報処理安全確保支援士」の登録者は2021年10月現在で1万9450人と大幅に不足しています。
「情報処理安全確保支援士」を持っていれば、セキュリティ関連の仕事に従事するにあたり、国家資格保有者としてより重宝されるでしょう。
セキュリティ攻撃の多様化に伴って、人材需要が年々高まっている
セキュリティ攻撃は、年々高度化・多様化しており、多くの企業がセキュリティの重要性を認識するようになりました。中小企業でも「自社のネットワークを踏み台にして取引先の大企業を攻撃する」などのリスクを防ぐため、さまざまなセキュリティ対策を施しています。
このような現状をみても、セキュリティ人材の需要は高まっていくでしょう。
「サイバージム」では、情報処理安全確保支援士向けの実践トレーニングが可能
この記事では、「情報処理安全確保支援士」の紹介から、資格を取得するメリット、資格取得による将来性などを含めて解説しました。
今後、セキュリティ分野のスペシャリストの需要が増加していくため、資格を取得する価値は将来的にも高まっていくことが予測されます。
サイバージムでは、情報処理安全確保支援士を取得するための知識を学べるとともに、実戦的なサイバーセキュリティトレーニングも提供しています。
「企業のセキュリティを担当者としてスキルアップを行いたい方」「将来的にセキュリティ担当者を目指している方」などにおすすめです。
CYBERGYMトレーニング一覧はこちら
「こちら」にリンク→(https://cybergymjapan.com/services/training/
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